うつ病にはどのような精神療法が向いていますか?
回答者:桜小路 岳文
うつ病と診断がなされた場合、薬による治療は行う必要はあります。ただ、薬物療法だけの治療よりも精神療法を併用した方が、うつ病の治りも早く、再発も少ないといわれています。
ところが、うつ病になると、考えがまとまらない、自分を怠け者だと思ってしまう、自分を責めてしまう、何でも悲観的に考えてしまうなどの傾向が強くなります。この状態で、うつになった原因、自分の性格、過去の出来事を考えても、後悔や自責の念を募らせ、ますます無力感にさいなまされるだけでしょう。そこで、うつ病に向いた精神療法として、認知行動療法のほか対人関係療法も薦められています。
対人関係療法も精神分析に由来をもつ治療法のひとつです。対人関係療法では、抑うつ症状に影響を与えている人間関係の問題に焦点を絞ります。つまり自分の性格や過去の出来事にはひとまず蓋をしておきます。そして、現在問題となっている対人関係問題をひとつに絞り、その対人関係状況に適応し、対処できるようになることを目標にします。精神分析的精神療法でも、うつ病の場合、特に治療初期にはこのような対人関係的なアプローチを用いることも多いです。
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