うつ病で休養加療している場合に気をつけることはどんなことでしょう?
回答者:守屋 直樹
うつ病の本やネットの記事を読むとたいてい「休養とくすり」と書いてありますが、それだけではどうしてよいのかわからないでしょう。くすりは、セロトニン、ノルアドレナリンといった脳内神経伝達物質のバランスを取り戻すのに必要です。
うつ症状が強く、何をするのもおっくうで、動くとすぐ疲れるというようなときは、その状態が回復するまでは休むことが必要です。しかし、横になっている期間が長ければ長いほど、体力が落ちて、復帰が大変になることも事実です。少しずつ散歩や軽い運動などをして体力の低下を防ぐことが必要です。運動や日光を浴びることは、うつ病でバランスが崩れたセロトニンなど脳内神経物質の活性化に役立ちますので、朝起きたら外に出るよう心がけてください。その後は、回復具合に応じて、主治医と相談しながらいろいろな活動を取り戻していきます。
こうした身体面での治療と並行して必要なのが、発症の引き金となったできごとを振り返り、そのなかで改善できるものを探っていくことです。これは、主治医との2人3脚の作業になりますね。
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